デザイナー / クリエイティブエージェンシーとして環境のためにできる7つのこと

Actionable tips to get you designing green for the new year

2019. 11. 01

ストーン・スチュアート / デジタル・ストラジスト

業界を問わず、さまざまな企業・個人がサステナビリティの実現に向けた活動を推進している今日。環境問題はもはや経済成長と天秤にかけるものではなく、差し迫った危機であり、グローバルな取り組みが求められています。ここでは、フリーランスのデザイナーであれ、クリエイティブエージェンシーのCEOであれ、デザイン活動において環境のためにできることをいくつかご紹介します。


デジタルメディアは、一般に思われているほど環境にやさしいわけではありません。データセンターは24時間稼働しており、その間、膨大な電力を消費しています。プロバイダーを選ぶ際は、再生エネルギー100%で運営されているかにも目を配ってみてもいいかもしれません。


優れたデザインにフチなし(フルブリード)印刷は欠かせませんが、これにより消費される資源や発生するごみは無視できません。手はじめに、この電卓で環境への影響を確認してみてはいかがでしょうか。


印刷インクにはVOC(揮発性有機化合物)をはじめ、地球温暖化につながる多くの汚染物質が含まれています。印刷の際は、VOCを含有していない、あるいは含有量が少ないインクを用いるようにするのはどうでしょう。環境への影響が完全になくなるわけではないとはいえ、正しい方向への第一歩といえます。


環境にやさしいインクをつかうよりも、インクの量そのものを減らしてしまうほうが効果的かもしれません。フォントの変更も方法のひとつです。ゴミの削減とコストの削減を同時に実現できます。


紙の漂白剤として用いられることが多い塩素は、環境に悪影響を及ぼす化合物を排出します。可能であれば、無塩素漂白紙をつかうのもいいですね。


デザインを印刷所に納品したからといって、すべての業務が終わったわけではありません。印刷物を配送する際の二酸化炭素排出にも注目してみてください。紙やインクはどこから届いているのか、印刷物がどこまで配送されるのか、知っておいても損ではありません。


紙と鉛筆はいつの時代も普遍。アナログな手法をデザインに用いる際は、こちらがおすすめ。つかい終わってから土に挿しておくと、植物が芽吹きます。エコ意識の高いデザイナーやアーティストへのちょっとしたプレンゼントにも最適です。