クラシックな東京らしさを深化
パーク ハイアット 東京

現代のブライダルストーリー
- ブランド戦略
- ビジュアルアイデンティティ
- ブランドエクスペリエンス
- グラフィックデザイン
- Web
首都・東京を象徴するラグジュアリーホテルとして、1994年の開業以来、国内外のゲストをお迎えしてきたパーク ハイアット 東京。新宿の高層ビル群に位置し、丹下健三氏が手がけた新宿パークタワー内に誕生したこのホテルは、都市の喧騒から離れた静謐な空間と、心地よさを追求した設えが特徴です。2003年には、ソフィア・コッポラ監督による映画『ロスト・イン・トランスレーション』の舞台としても注目を集めました。
2024年、開業30周年という節目の年に合わせて、約17カ月にわたる改修工事を開始。2025年10月の再開業に向け、ジョン・モーフォード氏によるオリジナルデザインの精神を継承しつつ、設備や機能性のさらなる向上を図ることで、より快適な滞在体験を目指しています。

本プロジェクトにおいては、ウエディング事業の再構築も重要なテーマのひとつです。ホテルの再開にあたり、変化するゲストの価値観に寄り添った新たなウエディング体験の創出を目指し、Eat Creativeがパートナーに指名されました。
まずは市場動向と競合分析を通じて、現代におけるウエディングのニーズを検証。その結果、従来型のアプローチとは一線を画した、より感性に訴える表現の必要性が浮き彫りとなりました。
私たちは、「Create Your Timeless Masterpiece」というコンセプトのもと、パーク ハイアット 東京での挙式がふたりにとって唯一無二の芸術的な体験となるよう願いを込めたストーリーを構築。ジョン・モーフォード氏の空間美学に着想を得ながら、光と影が織りなすエレガントな世界観をビジュアルで表現しました。親しみやすくも洗練された新郎新婦のシルエットを用いることで、未来のゲストが自身の姿を重ねられるよう工夫しています。

また、ホテル専属のフラワーデザイナーとの協働により、ボタニカルアートの要素を取り入れたグラフィックを制作。植物の生命力を繊細に描いた手描きのイラストは、時代を超える美意識を象徴するものです。併せて、ブランドカラーを基調とした専用カラーパレットも開発し、温かみのあるダスティローズをアクセントに加えました。

これらの要素は、オーダーメイドで仕立てられたブライダルキットとして形となり、挙式をご検討中の方々に手渡されます。表紙にはピンクゴールドの箔押しとエンボス加工を施した花柄を配し、真っ白な紙がふたりの物語を引き立てます。フォルダーには2種の色合いと質感豊かな用紙を採用し、手にしたときのぬくもりにもこだわりました。

2025年、パーク ハイアット 東京は装いも新たにリニューアルオープンを迎えます。世界中から訪れるお客様ひとりひとりに寄り添い、時代を超えて心に残る“傑作”のような体験をお届けする準備が整いつつあります。

ウェブサイト モックアップ
グランドハイアット東京、ザ・ペニンシュラ東京、ザ・ペニンシュラホテルズ香港本社、そして現在はパーク ハイアット 東京と所属先を変えながら、20年以上にわたってEat Creativeと数多くのブランドマーケティングに携わってきました。国際的な視点と日本市場への理解を併せ持つパートナーとして、今回のプロジェクトにおいても彼らの提案が、これからのウエディングシーンに新たな価値をもたらすと信じております。
パーク ハイアット 東京
副総支配人 セールス&マーケティング担当
小林 一利 マーク